まだ吐く息が白い頃、一粒一粒大切にタネを蒔いた。
暖かな場所で2週間毎日水をあげた。ようやく出てきた小さな芽。しばらく君はずっと3センチぐらいだった。
少し大きくなったから広い畑にお引越し。春が来て春一番の強い風に耐え、たくさんの日差しを浴びた4月。
雨は降らなかった。毎日たっぷりの水をあげてゆっくりゆっくり大きくなった。
少し暑い日が続いた5月には紫の花が咲き始めた。梅雨に入ってますます元気になって、たくさんたくさん花をつけてくれた。
プックリと大きくなった実。1つ2つと採れ始めて元気いっぱいだった茄子は、台風で根元が折れました。
しぼんだ茄子は突然現れた点のようで、ずっと繋がってきた線。突然切れた線。
点でしか伝わらないことを線で伝えられたら。そしたら怒られないで済むかな?
#ナス
冠水免れてとりあえず良かったですね。