一年前ぐらいにテレビの取材に協力してくれた農家さんが、自分で栽培したマンゴーを届けてくれた。ディレクターのHさんに渡してくれと言う。
最初電話でHさんの名前を言われ、はて、一体誰のことを言っているのか、なかなか思い出せなかった私。
取材の時、たぶん挨拶程度に「マンゴーができたら買いに行きます」と言うようなことを言ったのだと思う。その言葉、名前、約束を、彼はきちんと覚えていた。
最初は「テレビに出るなんて夜も寝れなくなる」と断られたものの、みんなで説得の上で出てくれた。あんなに嫌ががっていた彼が、テレビに出ることを親戚中どころか農協の職員にまで告知していてビックリした。
そのぐらい、彼にとってはすごいイベントだった。
そんな気持ちが、今日立派なマンゴーで帰ってきた。
心が美しすぎて涙が出る。忘れていた自分が憎らしい。
このマンゴー、どんな味がするんだろう。
必ず、Hさんに届けます。
#大切なこと