いつも製麴をお願いしている地元の老舗、金子醸造さんは、実はお店の大家の実家でもあります。
先週の米糀200kgに続き、今週は麦麹250kgを製麴しました。このあと、操業80年になる醸造所は醤油の仕込みに入るため、室(むろ)の掃除に入ります。醤油の菌と混ざらないようにするためです。
来月からしばらくは味噌の麹を仕込めなくなるので、私たちは4-5月分の麹をまとめて3月に頼みます。このできあがった麹を冷凍保管したりして随時解凍して味噌を仕込んでいきます。
ただ、この時期は原料となる麦の在庫がなくなる季節。麦の収穫は5月下旬だからです。
昨年収穫した麦も、醤油仕込み用の麦を除き、底をついてしまいました。麦は麦麹のほか、大麦粉やごはん麦、麦茶などになってみなさんのお手元に届きますが、最優先で割り振られるのはやはり味噌。
むかし麦茶かごはん麦のどちらかが、来月末あたりに欠品になるかもしれません。
そして潮もまだまだ足りていない状況で、欠品している間にどんどん予約が入り、ようやく出してもすぐ欠品になるという状況が続いています。
塩釜がもう一つできるまではこんな状況が続くかもしれません。
お味噌や塩を見つけたらぜひ確保しておいてください。
色々と課題は山積みですが、まだまだがんばります。
#沖の潮
発酵スイーツ研究所はおかげさまで1.5周年!
これまでは一部の商品をのぞき、店頭のみでしか買えませんでしたが、1.5周年を記念してオンラインショップでも購入できるようになりました。
砂糖・乳卵・小麦を使わず、自社農園で育てた自然栽培大麦を中心としたオーガニックな原料を使用。発酵、酵素、食物繊維などを重視した腸活スイーツを毎月研究発表してきました。
子供に安心して食べさせられるだけでなく、体にどこまでもやさしい夢のスイーツ。むしろ食事にしてもいいぐらいです。
お得なセットもご用意していますが、店頭と同じように、バラで購入できますのでこの機会にぜひご利用ください。
https://cococu.stores.jp/
#発酵スイーツ研究発表
横浜→大阪→浜松と味噌づくりをしながら、みなさんにいろんなお味噌を味わっていただいて気付いたこと。
九州の方が赤味噌の食べ方を知らないように、東の方は麦味噌の食べ方を知らないということ。
麦味噌は甘味もさることながら、香りが最高にいいのです。
特にうちの麦味噌の香りがいい理由は、
自社精麦で八分づきの麦に麹をつけていること
倍麹(麹歩合20=乾燥大豆の2倍)麹を入れていること
在来種(改良品種ではない)から麦本来の風味
・・・などが理由になるかな?
九州はこの香りが大好きなもんで、「味噌煮込み」という発想がないのです。だって火を入れたら香りが飛んでしまうじゃないですか。
お味噌汁も、火を止めてから静かに溶き入れる
野菜につけて食べる
おにぎりに入れる
お水で溶いてサラダにかける
冷や汁でサラサラと
とまあ、こんな感じで食べるのがオツなんです。
赤味噌のようなコクはないけれど、甘味と香りを楽しんでみてください。
出汁はイリコやアゴがオススメ。ほんの少しだけカツオを効かせてもいいけれど、ホントに少しだけにしてください。
品のある甘い香りは、ちょっとだけツンとしているから、実はオリーブオイルのまったりした味わいとの相性もいい。香りも相乗効果でフルーティーになります。
出汁をとるのが面倒という方は、炊き立ての白米にチョコンと麦味噌を乗せてオリーブオイルをひと回し。そしてスプーンで混ぜて食べる!こんな火を使わない横着メシがなんと美味しいことか。
香り満載の朝メシ、ぜひお試しくださいませ。
#麦味噌