2026-05-10 v0

常に変化してきた13年間。

13年前の今頃は、まだ初めての麦の収穫前。
麦の収穫もできてないからお客さんはゼロです。
当然こんな大きな機械もなく、夜通し朝までひとり、麦を手刈りしたのを覚えています。

何のためにやるのか。

就農前、ずっとデザイン畑を歩いてきた私は、人から評価されることで自分の存在価値を見出していました。カッコ悪い姿を見せるのは自分の価値を下げることにつながる、いわば死を意味するほど怖いこと。

常に第一線でいることは本当に辛かったし、逆にそこから逃げて仲間と「わかってないよね」とグダグダするのも違う。

だから初めた当初は失敗だらけでカッコ悪いから、本気じゃないフリをしていました。「趣味ですから」という逃げ道を常にどこかに確保して、したたかに孤独に、カッコいい形を目指していたと思います。

少しずつ少しずつ、食べて喜んでくれるお客さんの顔が見えるようになって、自分の存在価値が社会の中で「カッコいい」存在から、「おいしいものを届ける」存在に変わっていきました。

カッコ悪くてもいい。失敗してもいい。
私の価値は、おいしいものを育てて届けることにある。

おかしな呪いが解けたのは、おいしいと喜んでくださる多くのみなさんのおかげです。

個人的なご挨拶になってしまいましたが、ここくはどこまでも大きくなろうとは考えていません。この種をしっかりと次の世代に繋げる形ができるまで、あともう少し。

相変わらずのトラブル続きですが、一緒にこの形ができあがるのを楽しんでもらえたら幸いです。

例年通り、13周年となる今月は感謝セールを開催します。
ぜひこの機会にご利用ください。