「黒潮」は、確か小学校で習った。暖流、寒流…とにかく単語を覚えるだけだった。
それがこんなおじさんになって、黒潮が沖を流れる宮崎に住むことになり、
なんの因果か自分で沖の綺麗な海水を汲まなければいけなくなり、
船で沖に出て潮目を超えて…
40年越しぐらいでハタと気付かされたのです。
黒いから黒潮なんだ…
綺麗な海って南国の青いイメージだったけれど、本当に澄んだ海水は光を全部吸い込んでしまう。海底の深い闇が見えるかのような濃紺。
「黒い」と表現したくなるようなその色に、いつも美しさと恐怖を教えてもらう。闇があるから光がある。
圧倒的な質量で迫る大海原。自分の小ささを知りながら、そうして無事に帰港したことを毎回喜ぶのです。
きっと日々を重ねる貴重さも。
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さまざまな風景が混じり合う沖醤油。発売まであと7日となりました。6月20日の0時からオンラインショップで販売です。19日(土)の24時からですのでお間違えないように^ ^
#沖醤油 #黒潮