2023-04-20 v0

椎葉村のおばあちゃんだけが持っていてくれた貴重な在来種の麦。種を受け継いではや10年目の麦作を迎えてます。

在来種は実が小さい、病気になりやすい、倒れやすい…育てる前は「先輩」から色々言われましたが、実際に育ててみて驚きました。

麦の穂が黄色く色づき始める頃、「たまに」見かけるこんな赤い穂…そう、在来種って実はバラバラな個性の集合体だったんです。

さらに観察していると、大きいのもあれば小さいものもあり、穂が垂れるものもあれば真っ直ぐ伸びるものもいる。

人と同じく「ヒト」という大きな括りでは同じだけど、ホントは多様な個性に溢れてる。

「先輩」の助言を「全部そうなる」と聞いていた私がいました。小さい、倒れる、病気になる…のは全部じゃなくて、そういうのが「中には」出てくるということ。

だから効率が下がりコストもあがる。大きくて病気に強くて倒れない全部同じ個性の改良品種で効率よくとったほうがいい。そういう前提での話だったのです。

いろんな個性の集合体だからこそ、種は次に繋がっていくのでしょう。全てが同じ個性であれば、一つの病気に全員がかかって全滅してしまいますから…

「自家採種禁止」というフィードに流れてきた文字だけがみなさんの記憶に残り、時に犯罪者のように言われる事もありますが、在来種は自家採種OKです。

そこから一つの個性を取り出して改良した種が品種登録され、その権利を守るために自家採種を禁止するということ。

在来種もいつか禁止になる…なんて言う人も多いけど、こんな個性の集合体、一体誰の権利があるのかな?…と、ワタシという個性は思うのであります。

そんなことより黄金色に染まる麦畑を見にきてください。この景色に生かされて、麦も人も、風に揺られながらぶつかったり支えあったりしながら個性豊かに暮らしていること。

4月22日は地球のことを考えるアースデイ。ここくは特に何もしませんが、そんな種の話と畑からの景色をお伝えします。

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