久しぶりの玄米ごはん。食べ盛りの子供たちがいるので普段は白米ですが、米が切れてしまったので備蓄していたいただきものです。
このお米は、これから脱サラして農業をはじめようとしていた方にいただいたもの。
3年前ぐらいにお店に来てくださった時は関東から宮崎への移住を考えていましたが、1年ほど前再び訪れてくれた時、富山の山田町に就農することを決めたと教えてくれました。
山田町といえば牛岳スキー場があり、私は以前そこでスキーのインストラクターをしていたのでよく知っています。あんな山深いところに…!?雪も経験したことがないとおっしゃっていましたから、はたしてこの冬はどう過ごされたのでしょう。
そんな彼がお土産で持ってきてくれた富山の地でとれたお米。
しっかりと噛み締めながら、かつての山田町に思いを馳せる朝ごはん。急に冷え込んだ朝の身体に染み入るごはんでした。
…全国いろんなところで農業をはじめようと頑張っている方がいらっしゃいます。ここくにもたくさんの方が遊びにきてくださいますが、未だに苦労している私の口から出る言葉は楽しくないことばかり。
やる気に満ち溢れている方の背中を押してあげられる人間になりたい気持ちと、人生をかけて挑もうとする姿に適当なことを言えない自分とが交錯していつも自己嫌悪になります。
かつて私も散々言われました。当時は嫌な思いをしましたが、今振り返るとみな嘘は言ってなかった。それぞれの景色で見てきた苦労を伝えてくれていたと分かります。
いつかわかってもらえるその日まで。
ずっと心にかけています。ごちそうさまでした。
#大切なこと #富山 #山田町