大粒の青大豆を道の駅で買い、育てはじめたのはかれこれ12年前。
2年育ててみたけれど、どうもうまく育たない。
お向かいのおばちゃんにタネを預け、自分は育てるのをやめた。
それから3年後、「すごいのが取れたとよ!」とおばちゃんが持ってきたのは小粒の青大豆。品種改良された青大豆が、おばちゃんが自家採種を繰り返すうちに先祖返りしたらしい。
その数株から丁寧にタネを取り出し、本来の小粒大豆だけになるよう毎年植えてきた。
でもなぜか、青大豆ばかり猪にぐちゃぐちゃにされてしまう。
…そして昨年はついに全滅。
今年は仕方がないので一昨年のタネを撒いたところ、やはり発芽率が異常に悪く芽が出たのは5%ほど(1枚目)
大豆が光を遮らない丸裸の畑は、夏の日差しの中で草だらけに。(2枚目)
これではいけないと汗まみれで草むしりして、5分の1ぐらいは救助した(3枚目)。今年は畑を変えたせいか、よく育っていた。
しかしやはり、猪に全てぐちゃぐちゃにされてしまう。(4枚目)
結局、実が入っていそうな株だけを数株抜き取り、露草だらけになった畑を草刈機で刈り取り、刈り取った草を全て運び出す(5枚目)。
汗まみれになって、手が豆だらけになって、豆がはぜて痛い想いをして、ふと我にかえる。
一体何してるんだろう
一銭にもならないじゃないか
なぜ獣害を放置するのか
このタネは残るのだろうか
残す意味はあるのだろうか
もう7年、こうして毎年不毛なことをし続けている。
先祖返りにワクワクしたあの頃の気持ちも、無惨に潰される大豆のようにズタボロになっている。
そろそろ決断しなければいけないのかもしれない。
#大切なこと #先祖返り #清武青豆