種を譲り受けて11代目の麻尻大豆。実がだいぶ太ってきました。10月に入り、ありがたいことに晴天が続いています。
高千穂のシンイチさんから譲り受けた極小の黄大豆、麻尻大豆。「キロいくら」と、重量で取引される大豆にあって、こんな小さな大豆で生業とすること自体、無謀なことだと思います。
在来種と呼ばれる大豆は日本全国あるものの、改良品種はみんな大粒にされていることもあり、見た目では在来種かどうかあまり判別がつきません。
改良品種を自家採種で育て続けて、「地大豆」として売られていることもあります。
そんな中で、この麻尻大豆はもう一目で在来種とわかる小ささ!形も少し扁平な形で「味噌や醤油にするとおいしい」と、地元の方の太鼓判もあり惚れ込んでしまいました。
粒が小さいだけでなく、野生に近いのか背が高くなって必ずと言っていいほど倒れます。収穫は困難を極め、選別も大粒用に開発された大豆選別機は役に立ちません。
この大豆に合う機械を探し回り、ようやく手に入れましたが、やはり最後は手選別。未だに全てバットに広げ、目視で悪い大豆を取り除いています。
そこまでするのはやっぱりこの大豆が好きで、後世に残していきたいから。
種は誰のものでもありません。
先代からずっと繋がれてきた奇跡のような命の連鎖を、たまたま私が預かっているだけ。次の世代にきちんと受け渡すために、おいしいお味噌や醤油としてみなさんにお届けしています。
そしてこれを受け取ってくれる方がいるからこそ、11年間預かり続けてこれました。みんなで守っている種。私は畑担当としてこの大豆を見守っています。
#大切なこと #在来種 #麻尻大豆 #無農薬 #無肥料 #自然栽培
椎葉大麦ワッフルに使用している大麦粉、麦味噌の麦、むかし麦茶の麦、ごはん麦、潮麹。それら全ては畑からはじまります。
ここくの畑はこの大きさの畑が全部で7枚ぐらい。密植せず風通しをよくすることで、防カビ剤を巻くことなく無農薬で育てています。
こうして畝の間を耕し、土を被せることで雑草の発生を抑えているのも除草剤を撒かないため。
その代わり手間は増えるし収穫量は半分近くになりますが、誰もそんなこと分かってくれないもの…と、あきらめてるところがありました。
この写真はカメラマンさんがドローンで撮ってくれたもの。ちょっと上から撮るだけでこんなに面積が伝わるのかと思ったし、なにより自分でもこんなに広いのか!と驚きました。
少し視点を変えるだけで見えてくる新しい価値。
それはきっと無数に存在しているけれど、日々に追われながら見過ごして、いつしかあきらめてしまっている気がします。
時に立ち止まり俯瞰して見ることで、大切なものを大切にできるような気がしました。
photo by Ken Shimizu
#椎葉大麦ワッフル #大麦粉 #むかし麦茶 #麦味噌 #潮麹 #ごはん麦 #無農薬 #無肥料 #自然栽培 #在来種 #裸麦
大豆の成長はとても早く、先週蒔いた種はもうこんなにしっかりと葉を広げ始めています。
この広い青空に、誰が最初に葉を広げて影を作り出すか。
大豆の葉が地面を覆い尽くすまでは、他の草に負けないように私たちがお世話をしてあげなくてはいけません。
除草剤を使わない分、炎天下での体力勝負。小さな機械で畝間を耕し、他の草の芽に土をかぶせて草が生えないようにしています。
しかし雨が降ると機械が入れないばかりか、他の草もメキメキと伸び始めて、耕しても芽が隠れないほどに大きくなってしまいます。
昨晩雨が降ったので、今日も土が乾くのを待つことしかできません。
こんな天候との駆け引きと、熱中症の危険の中で無農薬栽培をしていること。もっとたくさんの方に知って欲しいことの一つです。
#大豆 #無農薬 #無肥料 #自然栽培
「中耕」は「ちゅうこう」と読みますが、そのまま畝の間を耕す作業のことです。
大豆の中耕作業は真夏の炎天下で行われる、一年の中でもっとも過酷な作業のひとつ。
その様子はこれまでみなさんにお伝えすることはできませんでした。一人ですし、とても写真を撮る心の余裕はないからです。
そんな念願がかなったこの写真。
別プロジェクトでわざわざ東京から来てくださったカメラマンさん @kenshimi2002に撮っていただきました。
「無農薬」の言葉の向こうにあるのはこんな風景です。
もっと畝幅を狭くして除草剤を撒けば、たくさんとれるし管理も楽ちん。
それをすることなく、こうして機械で土を草の芽にかぶせることで除草剤の代わりにしています。労力もかかるし沢山はとれません。
「無農薬がいいけど、高いのよね…」って、よく聞くし僕も言いそうになる時があります。
それは単に安いものと比べて言っているにすぎないのですが、実際に作業している人間には「あなたの作業にそんな価値はないわ」と言われているようで、心に何かグサリと刺されたような気持ちになります。
買う側はできあがったものしか見ていないし、こんな過程も伝えていないから無理もないことなんですけれど、、
無農薬でがんばろうとはじめる方はたくさんいますが、みんなからそうして心をグサグサ刺されながら、もう刺されたくないから普通のものと同じ値段にしてしまい、結局続けられずやめてしまう。
もう何度も見てきました。私にできることはなんだろうと、いつも考えます。
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新しい暮らしの中で、ちゃんとごはん食べてるかな?
この春から離れて暮らす大切な人に贈る「ちゃんと食べてねセット」、今週末で終了となります。
ギフトとして贈られる場合はギフトボックス200円をご購入ください。温かな気持ちをしっかりとギフトボックスに詰めて、丁寧にお送りいたします(納品書などは入れません)。
そして明日からは風土市!福岡の皆さんに久しぶりに(でもない?w)お会いできるのを楽しみにしています!
詳細は
@fuudoichiへ
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クラウドファンディングのリターンのために開発したギフトパック。ご要望にお応えして正式にリリースとなりました。
ここくの醤油以外の全ての商品が楽しめる、ギフトにも最適なよくばりパックです。
巻紙の印刷は角度によって文字が浮かび上がる高級感のある仕上がり。受け取った方が楽しめるように、各商品の使い方が書かれた商品カタログもつけています。
また、ここくのコンセプトが描かれた鳥獣戯画の和風手拭いと、読み応えのある16Pのコンセプトブックまで入っているので、ここくを知らない方にも種のおはなしとともにお楽しみいただける内容です。
8周年記念で作成したミニトートやお醤油と一緒にプレゼントするのもいいかもしれません。たくさんの方に楽しんでもらえたらと思います。
【セット内容】
・コンセプトブック(12p)と商品カタログ
・本染手拭い
・ごはん豆(コリコリ香ばし豆ごはん:2合分)
・ごはん麦(プチプチ麦ごはん:2合分)
・きょうははんなりお豆はん(ほんのりピンクの古代黒豆ごはん:2合分)
・むかし麦茶(出がらしも食べられるピンク色麦茶:2リッター分)
・古代大豆で仕込んだ麦味噌(全て自社原料・無添加仕込:100g)
・沖の潮 (自社製造・沖の海水→平釜薪炊き:30g)
・大麦粉(ホワイトソースの素:30g)
楽しい・おいしいのはもちろん、心が豊かになる贈り物。自分へのご褒美に、体だけでなくこころも整えるようなセットです。
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