先日畑の草刈りをしていた時、見慣れない大型スクーターがやってきました。農家以外は来ない場所だから、見慣れない人はすぐに分かるのです。
歳のころ60過ぎの叔父様が、バイクを止めてなんだかこっちを見ています。
誰?
地主…ではないし、、地区の人?
何かまた文句を言われるような嫌な予感をしつつ無視していると、なんとバイクを止めて近づいてきました。
ああ、これまた厄介案件だ。何も悪いことしてないのに。。今度はなんだろう…草刈り機は危ないのでエンジン止めて笑顔で挨拶。
何をいうのかと思いきや
「これはいくら貰えるんですか?」
「はぁ?」
「役場の方ですか?」
「え?違いますけど…」
…なんでも(おそらく定年して)バイクで色んなところを見て周ってるんだそうで、よく見かける草刈りの人がどこに雇われてるのか知りたかったんだと。
この草刈りやらないといけない集落の無言の圧力を知らないんですね。私しゃこの畑を借りてるだけの人間です。やらないと周りに迷惑かけるし…(云々カンヌン)お金もらえるならもらいたいですわ〜とひとしきり説明すると、社会見学を終えた子供のように納得して帰って行きました。
あまりに知られていない農家の実情。自分たちの食べているものがどうやって育つのか、どんな人がどんな思いで…以前の部分すら知られていないのかと驚きました。
彼は私の話を聞いて何を納得して何を持ち帰ったのだろうか。
さらにその時、この写真のうちの大豆畑を見て「でもここは何も育ててないですよね?」と言われまして。
ああ本当、草だらけですものね。何も言い返す気になれず苦笑いをして、寂しい気持ちをしまいこみました。
ようやく冬らしい冷たい風が吹くようになり、そんな大豆畑もそろそろ収穫に入れそうです。畑担当からのご報告でした。
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