「中耕」は「ちゅうこう」と読みますが、そのまま畝の間を耕す作業のことです。
大豆の中耕作業は真夏の炎天下で行われる、一年の中でもっとも過酷な作業のひとつ。
その様子はこれまでみなさんにお伝えすることはできませんでした。一人ですし、とても写真を撮る心の余裕はないからです。
そんな念願がかなったこの写真。
別プロジェクトでわざわざ東京から来てくださったカメラマンさん @kenshimi2002に撮っていただきました。
「無農薬」の言葉の向こうにあるのはこんな風景です。
もっと畝幅を狭くして除草剤を撒けば、たくさんとれるし管理も楽ちん。
それをすることなく、こうして機械で土を草の芽にかぶせることで除草剤の代わりにしています。労力もかかるし沢山はとれません。
「無農薬がいいけど、高いのよね…」って、よく聞くし僕も言いそうになる時があります。
それは単に安いものと比べて言っているにすぎないのですが、実際に作業している人間には「あなたの作業にそんな価値はないわ」と言われているようで、心に何かグサリと刺されたような気持ちになります。
買う側はできあがったものしか見ていないし、こんな過程も伝えていないから無理もないことなんですけれど、、
無農薬でがんばろうとはじめる方はたくさんいますが、みんなからそうして心をグサグサ刺されながら、もう刺されたくないから普通のものと同じ値段にしてしまい、結局続けられずやめてしまう。
もう何度も見てきました。私にできることはなんだろうと、いつも考えます。
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