ついに倉庫(調整施設)の建設がはじまりました。10月中には完成予定です。
8年間、ずっと目も合わさず話もしてくれなかった隣の畑の方。80代の大先輩ですが、倉庫の建設にも同意してくれず、3年越しに息子さんの同意を取りつけて今に至ります。
その方が隣の畑をトラクターしているところにやってきたユンボ。いつか来るだろうと思っていた嫌な瞬間でした。
ここでキチンと挨拶をしておかないと、勝手に建てた形になります。無視されてもいい。挨拶する意思だけは示さなければ。
トラクターをしているので声は聞こえません。近くに行って帽子を取って挨拶をして…
チラリとこちらを見るけれど、やはり無反応。機械を止めることなく、またどこかへ行ってしまいました。
あきらめかけたけれど、ちらりちらりとこちらを見るので、いけるかも?!と意を決して声をかけ続けました。この一瞬の立ち振る舞いが、大きく行末を変える気がしたからです。
…ついに、機械を止めて話をしてくれました。初めて話をする…緊張を隠しながら大声で挨拶。
倉庫を建てることにしまして…ようやくここまで来れました…しばらくご迷惑をおかけします…!
なんを建てよっとか!?と怒られるかと覚悟していましたが…帰ってきた言葉は意外なもので…
あそこは風があたらんからいいわ〜…って。
どうしてか分からないけれど、私を認めてくれた瞬間でした。そこから色々話をして、何やら昔話までいろいろ聞かされて結局30分ぐらい話したような気がします。
倉庫を建てて大変なのはこれからなのに、8年間ずっとモヤモヤしていた雲がスッキリ晴れた。この景色が力強く見えてきます。
余所者を受け入れてくれたみなさんには感謝しかありません。胸を張って、前へ進みます。
#倉庫建設