東日本大震災を横浜で経験しました。食糧がなくなり、ライフラインが止まり、食べられないお金だけが手元にある状況の中で、沢山のことを気付かされました。

宮崎に移住して農業をはじめて、初年度から自家用で育てていたお米。自分の食べものは自分で確保したい。しかもお金をなるべく使わずに。

そうしていつの間にやら10年です。

そんな今年、ジャンボタニシとこれまで出たことがなかったイノシシにめちゃくちゃにされ、プツリと糸が切れてしまいました。

一旦田んぼはお休みすることにします。

寂しい気持ち以上に、溢れてくる清々しい解放感。お米を食べるためよりも、もしかしたら意地と責任だけで作っていたのかもしれません。

自給自足は個人主義的な考えですが、実際やってみると人の力を借りなくては生きていけないことに気づきます。

私は麦と大豆、塩の担当。米は買い物担当となり、信頼できる米農家さんから購入していこうと思います。

震災の時に足りなかったのは自給力ではなく、人との関係性。都会の個人主義を剥がし、地に足をつけ、たくさんのことを教えてくれた田んぼに感謝です。

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