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2016.6.1

じいちゃんばあちゃんがしている隣の畑。

この畑には草がほとんど生えなかった。草の種が風で飛んできて芽を出しても、2人は広い畑の中を1つずつ摘んで歩くから。

もう何十年とこんなことをしてきたから、土に草の種が混じってない。びっくりするぐらい草が生えてこない。

ハッキリとお歳を聞いたことはないけれど、2人ともおそらく80歳以上。さすがに体力的に厳しくなったのか、昨年は畑を他所の誰かに貸した。

借りた人はニンニクを植えたまでは良かったけれど、管理が全然されないから最後は草だらけに。収穫すらちゃんとせず半分くらい放置。

じいちゃんばあちゃんが「草を生やさんでくれんか」と頼むと、じゃあもう作らないと返され、再び2人が管理することになった。

来る日も来る日もここにきて、一日中2人で草を抜いてる。今ようやく半分ぐらい。

取り残され、置き去りにされたニンニクは拾い集め、草は手で刈って倒し、乾いてから腰に結びつけた肥料袋に入れてヨタヨタと畑の外へゆっくりゆっくりした歩みで運んでいく。

もうきっと、草の種は随分土に混じってしまっただろう。何十年もしてきたことが一瞬のうちになくなってしまった。

これまで何十年と続けてきた時間…悔しさや悲しさを超え、また静かに元の姿に戻そうとする2人のひたむきさに涙が出そうになった。

近い将来、2人が来れなくなる日が来るだろう。後継者はいないから今こんなことをしたってまたすぐ草だらけになるかもしれない。

それでもこうして毎日静かに草を抜き続ける2人。なんのために…なんて結果を求めること自体間違っているのかもしれない。

私が今借りている畑にも、かつてこんな姿があっただろうか。


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