ここくについて
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2015.12.31

(2015年の書き残し)

大きく揺れた2011年3月11日から5年が経とうとしています。私はその日、横浜に住んでいました。

翌日はスーパーやコンビニの棚から全ての食料品が消え、お金をもっていても食べられない状況に強い危機感を覚えました。

自分で食べるものは自分でつくれるようになりたい。

宮崎に移住して4年となる今年は、ついに味噌汁と白米を全て自分の作った食べものでつくれるようになりました。
お味噌汁の具になる人参や、葉っぱなども全部自分が育てたものです。

念願はかなったはずでした。でも実際は違いました。

ここまでしても「これは全部私一人で作りました」とはとても言えない。確かに一人で作業をしたけれど、それは畑を貸してくださった地主さんや田んぼを教えてくれた地区の方、農機を世話してくださった農業委員の方などなど、たくさんの人の協力があったからこそできたこと。

「自給自足」という言葉は徹底的な個人主義の上に成り立っている都会の幻想でした。食べものを自分でつくらないこと、お金に依存していたことに問題があったのではなく、人との関わりがあまりにも遠すぎることが問題だったのかもしれない・・・

今年2月から始めたお味噌の宅配便、みそみそ便も大切なことを教えてくれました。

宅配便をはじめてみるといろんな人が「ごくろうさま」「いつもありがとう」と気持ちをくださいます。お味噌を配っているつもりだったのに、むしろ私がたくさん大切なものをもらって周る時間です。

「顔の見える野菜」など、「消費者側から生産者の顔が見えること」はとても大切です。でも、同じように「生産者から消費者の顔が見えること」もきっととても大切なこと。

種を蒔くとき、草を抜くとき、収穫をするとき、味噌を仕込むとき。今誰のためにしているのか分かっているのとそうでないのは大違いです。あの子達が食べるから、あの人が料理をするから・・・ちょっとしたことが少しずつ違ってきます。

おまけの野菜も最初の頃は月100円程度と決めていたのに、次第に金額などはどうでもよくなりました。目の前においしい食べものがあるのに持っていかないなんて。いつも気持ちをくださるみなさんにこちらも気持ちを返したくなります。

食を通じ、お金を超えて、気持ちのやりとりを大切にすること。

個の時代は終わり、個と個がつながって個個くなる。そんな風に「ここく」の意味をみなさんに加わえていただいた一年でした。

来年もここくあれますように。今年一年、ありがとうございました。

日々からの品々

みそみそ便



2016.01.01新年のご挨拶

虹色の景色2015.12.30


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